今年も藍を仕込みました。
二階堂の自宅アトリエからの景色です。
立秋を過ぎて、少し秋めいてきました。
今年も、昔ながらの醗酵式の藍建てで藍を仕込んでいます。
天然酵母のパンを焼いてみた方、ぬか漬けをされている方なら、すぐに感覚を掴めると思います。
すくも(蓼藍を醗酵させたもの)、木灰、少量の貝灰(あるいは石灰)。
これだけでも建ちますが、私は好みで日本酒を加えています。
藍とお酒を酌み交わしていると思うと、(私は)ぐっと親しく感じるので。
あまり加えすぎると、藍が弱く?なり、phの調整が難しくなりますので、おまじない程度です。
藍の産地によっては、糖分を必要とするようです。
その場合は日本酒やブドウ糖の他、ふすまのお粥を加えます。
失敗したかも?と思っても、気楽に気長に見守っていると、しっかり藍は自分の力で生きようと頑張ります。
その頑張りに、そっと手助けをすると、みるみる蘇ることがあるので、諦めずに様子を見てください。
どうしてもダメ!という場合は、醗酵建てを諦めて、ハイドロを加えます。
すぐに化学建てで藍が建ち、染色することができます。
二階堂の自宅アトリエで、漆喰塗りに没頭しています。
練り漆喰ではなく、本漆喰(石灰、わらすさ、ふのり)を自分で練っているのですが、もう、びっくりするほど海の香りがします。
藍建て用の貝灰と漆喰を並べると、どちらも真っ白で似ているので頭が混乱します。
もともとは漆喰も、石灰ではなく貝灰を使ったのかもしれないな、と思いつつ。
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